ながたに 竹 プロジェクト NAGATANI TAKE PROJECT

里山の竹活用 NAGATANI’S BAMBOO

大分県犬飼町長谷の「里山の竹循環型資源化活用事業」

大分県は全国で3番目に竹の多い県なのです(林野庁調査資料による)。 その大分県犬飼町長谷地区も,中山間地の全国的な人口減少の波により残念ながらきれいな里山も荒れつつあります、そこで長谷では(一般社団法人)バンブービレッジを設立して里山の整備と、整備で発生する竹の資源化活用を進めています。

竹チップ有機堆肥

「ながたに 竹チップ有機堆肥」は、里山整備活動で伐採した孟宗竹や本竹をその場で直ぐに竹粉砕機で処理してチップ化します。この仕組みにより伐採作業の一つの課題で有った伐採後の処理作業が解決され作業のスピードアップが出来ました。 そして発生した竹チップはトラックにて堆肥場に運搬し地元の鶏ふんや牛ふんと混合し、発酵させます。60-70℃の温度で発酵を継続する状態で何度か切り返し作業を行い数ヶ月で、「ながたに 竹チップ有機堆肥」が出来あがります。完熟したこの有機堆肥は鶏ふんなどの臭いは全くなくなります。 「ながた 竹チップ有機堆肥」は、現在は地元の田畑でほぼ消費されている状況です。

竹チップ燃料

伐採竹から作成した竹チップは、竹チップバイオマス燃料として地元で活用されています。豊後大野市内のサイクリングハブ施設「サイクルパークおおの」に設置されている足湯のお湯はバイオマスボイラーが使われていて、そのボイラーの燃料としてながたにの竹チップ燃料を供給しています。 竹チップ燃料の場合は、用途的に堆肥製造と作成プロセスが異なり、竹チップ作成後乾燥工程が加わります。極力経費のかからない独自の乾燥方法で竹チップを乾燥後コンテナに入れてトラックで定期的に納入しています。

ながたに 竹の酵素風呂

「ながたに里山 竹の酵素風呂」の酵素浴槽は、ながたにで採取した新鮮な竹をパウダー状にして脱脂米ぬかとブレンドした豊富な酵素を含んだパウダーで満たされています。 酵素浴槽内は無数の好気性微生物が活発に増殖し常に発酵しその発酵熱で約70℃を維持しています。 酵素風呂はたえず技術改良を行っていて、地元で採取したヨモギを加えて、使う水は地元の湧水です。その様な事から日々酵素も改善されています。

竹パウダー

「ながたにの竹パウダー」は、伐採された不用な竹を、自作の竹パウダー製造機により製造しています。製造した竹パウダーは保存が可能とする為専用の乾燥機で乾燥状態にして活用しています。 特に活用利用法は限定していませんが「消臭剤」や個人的な食べ物への添加などに活用されています。現時点では製造量が少ないので内部でのみ販売しています。
長谷の四季 NATURE OF NAGATANI
犬飼町の旧長谷小学校グランドの樹齢50年以上の満開の桜です。